TOKIDOKIラボラトリー

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三題噺002 「スイカ ,夢,テント」

(※注意)お題はネット上のジェネレータより。執筆時間は50分以内のルールです。

 

ブロンドが一人旅をしていた。

この日,歩き疲れたブロンドは,野宿をすることにした。
「今日はここで野宿ね」
ブロンドはテントを組み立てて寝ようと準備を始める。
と,不意に声をかけられた。
「もし,お嬢さん。そこにホテルがある。この辺は治安がよくないので,今日はそこに泊まるとよい」
「あら,ありがとう」
気のよさそうな老人にブロンドはお礼を言うと,近くのホテルへ向かおうとする。
「うんうん。野宿では夢見が悪いだろう。…ああ,そうだ,お嬢さん。これをあげよう。少し歩いたところに川がある。ああいうところで冷やすと美味しいんだ。機会があれば言ってみるとよい」
老人はそう言って,スイカをブロンドに渡した。
ブロンドはこれにもお礼を言い,今度こそホテルへ向かった。

さて,ホテルの部屋で荷物を整理したブロンドは,一つ困ったことがあることに気づき,フロントに電話をした。

「こちら,フロント。どうされました?」
「あの,お風呂が使えないんです」
「お湯が出ませんか?」
「いえ,そうではなく…」
「?」
「お風呂はスイカがつかっているんです」

 

 

ブロンドが一人旅をしていた。

この日,歩き疲れたブロンドは,野宿をすることにした。
「今日はここで野宿ね」
ブロンドはテントを組み立てて寝ようと準備を始める。
と,不意に声をかけられた。
「もし,お嬢さん。そこにホテルがある。この辺は治安がよくないので,今日はそこに泊まるとよい」
「あら,ありがとう」
気のよさそうな老人にブロンドはお礼を言うと,近くのホテルへ向かおうとする。
「うんうん。野宿では夢見が悪いだろう。…ああ,そうだ,お嬢さん。これをあげよう。少し歩いたところに川がある。ああいうところで冷やすと美味しいんだ。機会があれば言ってみるとよい」
老人はそう言って,スイカをブロンドに渡した。
ブロンドはこれにもお礼を言い,今度こそホテルへ向かった。

さて,ホテルの部屋でスイカを割らないように慎重に荷物を整理したブロンドは,寝ようとしたところで,一つ困ったことがあることに気づき,フロントに電話をした。

「こちら,フロント。どうされました?」
「あの,眠れないんです」
「枕を変えましょうか?」
「いえ,そうではなく…」
「?」
「テントを設置するスペースがないんです」

 

 

ブロンドが一人旅をしていた。

この日,歩き疲れたブロンドは,野宿をすることにした。
「今日はここで野宿ね」
ブロンドはテントを組み立てて寝ようと準備を始める。
と,不意に声をかけられた。
「もし,お嬢さん。そこにホテルがある。この辺は治安がよくないので,今日はそこに泊まるとよい」
「あら,ありがとう」
気のよさそうな老人にブロンドはお礼を言うと,近くのホテルへ向かおうとする。
「うんうん。野宿では夢見が悪いだろう。…ああ,そうだ,お嬢さん。これをあげよう。少し歩いたところに川がある。ああいうところで冷やすと美味しいんだ。機会があれば言ってみるとよい」
老人はそう言って,スイカをブロンドに渡した。
ブロンドはこれにもお礼を言い,今度こそホテルへ向かった。

さて,ホテルの部屋でスイカを割らないように慎重に荷物を整理したブロンドは,ふかふかのベッドに横たわった。

(これならよく眠れそう…)
ブロンドが眠りにつき,しばらくしたところ,寝汗で目を覚ました。
どうやら嫌な夢を見たらしい。気持ちの悪い汗が服を湿らせていた。
ブロンドは不機嫌気味にフロントに電話をした。
「こちら,フロント。どうされました?」
「あの,話が違うんですが」
「何か不手際がありましたでしょうか?」
「いえ,そうではなく…」
「?」
「よい夢がみれるって聞いたんです」